食器、割れ物の荷造り方法

引っ越しの荷造りにも、業者に頼む場合と自分でやるのとでは段取りが変わってきます。
また、部分的に業者にお願いすることも可能で、
例えば服などの私物は自分で詰めて台所周りの食器類は業者にお願いする、
というのも可能な場合があります。

もちろん、荷造りを業者に頼むとオプション料金が発生するので、
トータルの費用は高くなります。

しかし、自分で梱包するのは慣れていないととても手間に感じてしまいます。

手間か費用か、どっちを抑えるかは
その引っ越しの時の状況に応じて選ぶようにするのが賢い方法でしょう。

では、費用を抑えるために自分で荷造りをしようとする場合、
どのようなポイントに注意すればいいのでしょうか。

食器の梱包で注意するポイント

自分で荷造りする場合、割れ物などが多い食器類は特に気をつけて荷造りをしましょう。
注意するポイントは以下の通りです。

@食器をまとめて包むのはNG

食器は基本的に個別で包まないといけません。
皿や茶碗などがお互いにぶつかると割れる危険があるので、
一つ一つ包んでしまうようにしましょう。

A食器は大きさごとに分けてからまとめる

同じサイズの食器はまとめてテープなどで固定しておきましょう。
安定感が増しますし、片付けの時もまとめて出せるので便利です。

B食器を重ねるのは重い順から

荷造りの基本は重い物を下に、軽い物を上に置くことです。
食器も同様に、重心を考慮して重い食器から箱に詰めていきましょう

C箱は中くらいのものまで

大きい箱に大量の荷物を詰めると、強度やバランスを保つのが難しくなります。
また、食器を重ねすぎても下の食器が割れる危険性があるので注意しましょう。

D箱の中はぎっちり詰める

移動中に振動で割れないように、
箱の中に隙間ができないように荷物を詰めていきましょう。

食器同士の間の隙間にも緩衝材に古新聞などを詰めて、
多少ゆれてもガチャガチャ音がしないようにしておきましょう

この5つに気をつけておけば、大きな事故やミスに繋がる危険性は少ないでしょう。

また、荷詰めをする際にはダンボール箱の底にタオルを敷いたり、
丸めた新聞紙を入れておくなどで緩衝材を敷き詰めておきます。

クッション性の高い物なら大体は代用できますし、
荷詰めが終わった食器の上にもタオルを広げておくとなお安心です。

そして、運ぶ時にも注意できるように、
荷詰めが終わったら箱の外側に『割れ物注意!』や
『ワレモノ』など中身が分かるようにマジックで書いておきましょう。
各場所は箱の上部と側面の2ヶ所でOKです。

安定しにくい食器の梱包の仕方

お皿などの基本的な食器類は梱包の方法に特に問題は無いと思いますが、
ではカップやグラスのような梱包のしにくい物はどうすればいいか分かりますか?

コーヒーカップなどの持ち手がある食器類は、
出っ張っている部分をまず包み、
そのままの流れで全体を包んでいくようにすると綺麗に梱包できます。

グラスやカップなどは全体を包んだ後に口の中にさらに新聞紙などを詰めておきます。
ワイングラスなどの足の付いているグラスの場合、
足から順番に全体を包んでいくことで綺麗になりますよ。

そして、詰め方は横置き厳禁です。
安定しないうえに衝撃にも弱くなるので、
必ず口を下にした縦置き状態で荷造りするように!

特にグラス類に関しては、上に何か乗せるのはNGです。
ワイングラスなどの足の付いたグラス含め、
基本的にはグラスは食器類の一番上に置いてフタを閉じるようにしましょう。

梱包には緩衝材を利用

荷造りには荷物同士がぶつかるのを防いだり、
隙間を埋めたりするのに緩衝材を使います。
エアクッション(透明なプチプチのやつです)は非常にメジャーな緩衝材ですが、
購入するとなるとやはり費用が掛かりますね。
しかも引っ越し以外の日常生活ではまず使いませんから、
引っ越した後はすぐにゴミになる代物です。

なので、ここは集める手間も掛からずコストも非常に低い『古新聞紙』を使いましょう。
丸めればクッション代わりになりますし、
小さく丸めて荷物の隙間を埋めるのにも重宝します。

また、新居で使うタオルなども緩衝材として使えます。
食器類などは箱の下にタオルをしき、箱の隙間にもタオルを詰めていき、
箱詰めが終わった後に上からまたタオルを掛けておくと安心です。
こうすることで衣類の梱包スペースにも余裕ができるので、
タオルなどを多く使う人は引っ越しの際には梱包材代わりに使ってみてはどうでしょう?

また、タオルに限らずTシャツなどのシンプルな衣服も
緩衝材の代わりとしては充分機能します。
色々と工夫して引っ越しをスムーズに進めていきましょう。