相見積もりってマナー違犯にはならないの?

引っ越し料金の見積り金額を安く抑えたいのなら、
まず業者選びの段階で自分の引っ越しの条件に合う中で
一番安い業者を選ぶようにしますよね。

複数の業者を比較して見積もり金額の安い方を選ぶと言うのは、
昔から使われていたテクニックの一つです。

ですが、最近ではインターネットの一括見積り請求サービスで
複数の業者から見積りを集めるのが非常に簡単になりました。

一つ一つの業者に料金を確認して比較する必要がないので、
利用する人間も爆発的に多くなり、
業者の見積り比較(相見積り)はもうテクニックではなく、
スタンダードに変わりつつあると思います。

では、もはや相見積もりが「やって当たり前」のものになってしまったのなら、
業者にとっては不本意なことなのでしょうか。

相見積りは今も昔も業者にしてみれば「よくあること」

上記の疑問の答えとしては、
業者は相見積もりに対して特に思うところはありません
(少なくとも筆者の経験上は悪感情を持っている業者はいませんでしたよ)。

昔から料金を値切るのが依頼者なので、
その方法が少し変わったぐらいで業者にしてみれば大きな変化ではないのです。

引っ越し料金というのは基本的に業者のスケジュールが空いている時は安く、
詰まっている時は高いというまったく安定しないものなので、
季節・曜日・時間帯・個人の事情で大きく変わってきます。

料金が一律で決まっているわけではないのですから、
業者側は見積もり額をある程度自由に設定できる立場なのです。

なので引っ越し料金を抑えたいのなら、
複数の業者を見積もり比較するのは必須と言ってもいいでしょう。

同業他社との競争があってこそ、
業者側も安い見積りを提示してくるようになるのです。

引っ越し業者に回りくどく言う必要無し!

引っ越し業者との値引き交渉は
ストレートに言ってしまった方が上手くいくことが多いです。

見積りを集めた段階で3〜5社程度に業者を絞り、
まずは二番目に安い業者を下見に呼びましょう。その時に、

「○○さん(一番安い見積りの業者)は●●円でやってくれるそうです」
と言ってしまっても大丈夫です。
むしろ、話が早くなるので強気に交渉していきましょう。

もし値引きが可能ならばそこよりも安い料金かサービスの追加をしてくるでしょうし、
無理なら一番安い業者に頼めばいいだけです。

そこで安くなった見積りを持って、
さらに二番目になった業者と交渉すれば
もっと有利な条件を引き出せるかもしれません。

業者もこちらが値引き交渉をしてくるのは
織り込み済みで見積りを作成しているところがあるので、
安くしてください、と言われれば値引きする体勢になています。

逆に言わなければただの損になってしまうので、ぜひ言ってみてください。

最近では
「他社の方が安い見積りを出していたなら、そこより安くするんで言ってください」
と逆にハッキリ言ってくる業者も見たことがあります。
それぐらい、業者同士を比較するのはもう当たり前の時代になっているんですね。

乱暴な値切り方はNG

とはいえ、相見積りにも最低限のマナーは必要です。
いくら遠慮する必要は無いといっても、
理不尽な要求をしていい事にはなりませんよね?

また、あまりにも非常識な対応もよくありません。
複数の業者を同時に下見に呼んだり、
一度『OK』を出したものを後になって
撤回するのは聞いただけで良くないことがわかりますね。

こういった非常識な対応は得てして結果だけを求めたり効率を重視したりして、
人間感情に配慮していないことで起こることが多いので注意しましょう。

特に複数の業者が下見でバッティングするなんて、
考えただけで雰囲気が悪くなります。

もし1日で業者の下見を済ませたいのなら、
時間を調整して呼ぶようにしましょう。

例えば、業者が下見に掛ける時間が1時間なので余裕をもって、
二時間ごとに下見の予定を組んでおくなどのスケジュールならば問題ないですね。

相見積りをするためとはいえ、
複数の業者に同時に見積り額を取らせるというのは、
常識が無いというよりもはやただの悪趣味です。

引っ越し業者と信頼関係を結ぼう

最終的には自分の大切な荷物を運んでもらうわけですから、
業者との信頼関係は非常に大切です。

値切り交渉で一度『OK』を出したのに、
後になって一方的にそれを無視したら気分が悪くなるのは当たり前です。

これが交渉の最終段階なら色よい返事をしても問題ありませんが、
まだまだ途中の段階なら安易に返事をしてはいけませんよ。

例えば以下のような会話がされたとします。

自分「A社さんが見積りを100,000円で出してくれました」

業者「な、ならうちは98,000円で上の者と相談して来ますので……
もしこの金額が通ったら契約してもらえませんか」

自分「分かりました!」

このやり取りをした時点で、
こちら側は今回の引っ越しを98,000円なら
契約すると考えておかなくてはいけません。
その発言を撤回するような言動は許されないと思ってください。

最終段階まで交渉を持って行って、
業者としても現場でOKが出せないところまで値引きを引き出せています。

さらにこちらも一度了承しているのですから、
ここに来ての手の平返しは常識外れ、モラル違反と言われても仕方がないですよ。

また、あまりいないとは思いますが、
中には相見積もり自体に良い反応を示さない業者もいると思います。
ですが、そういった業者は筆者から言わせて貰えば企業努力が不足しているだけです。

消費者かからすれば、複数の商品を比べてより条件の良い方、
サービスの充実している方を選ぶのは当たり前の話ですし、
業者は経営のために常にサービスを改善していくべきです。

そういった努力を放棄している会社なら、
引っ越しを依頼しても満足のいく物を提供できるはずありません。
候補を選ぶ段階で外してしまいましょう。

他の業者の競合するステージにも上がれない、要するに『問題外』といやつです。

※引っ越し料金の値切り方については別ページでも紹介しています。
参考にしてください。

引っ越し料金が半額以下になる一工夫とは……?

安く引っ越しをしたいと考えるなら、
複数の業者間での見積もり比較(相見積もり)が必須です。

やらなければ確実に損をしてしまう、
現在の引っ越しではスタンダードな方法とも言えるでしょう。

業者に何度も連絡を取るのは面倒だと思う人もいるでしょうが、
インターネット環境さえあればその手間もほとんどなくなります。

一括見積もり比較サイトにアクセスすれば
無料で見積もり請求が可能なので、ぜひとも利用しておきましょう。