ちょっと変わった引っ越し事例の紹介

引っ越しというのは基本的に、
「朝〜夕方に掛けての時間帯」で「依頼者立ち合い」で作業をします。

ですが、もしかしたら
このセオリーから外れた条件での引っ越しをしたい人もいるかもしれません。

ですが、基本を外した引っ越しというのは現実的に可能なのでしょうか?

立会人無しでは引っ越しは厳しい

まず、立会人無しでの引っ越しですが、これは原則的に無理だと思ってください。

万が一のトラブルに即座に対応できないので、
業者としてはこういった条件での引っ越しは、責任が持てないので了承しません。

どうしても依頼者本人が立ち会えない場合は、
家族や知人、友人などに事情を説明して立会人の代わりをしてもらいましょう。

ダメ元で頼んで仮にOKする業者がいたとしても、
その時に起きたトラブルの責任は全てこっち側に回ってきます。

特殊な事情があるにせよ、
立会人不在での引っ越しは業者にも依頼者にもリスクが高すぎます。

嫌は話ですが、例えば荷物の紛失があった場合、
立会人としてそこにいなければ、いくら「業者が紛失した」と主張しても、
業者に「そんなものは最初から無かった」と言われたら
立場的に圧倒的に不利になってしまい、責任追及が難しくなりますからね。

近隣の迷惑を考えよう

次に、昼間の引っ越しがNGだと言うケースですが、
特殊な事情で夜中に引っ越しをしたいと言う人は数は少ないですが確かにいます
(筆者も一度だけ夜間の引っ越しをしたことがあります)。

これは大手の業者ならば追加料金を払えば対応してくれる事例なので、
希望の時間帯に引っ越しが可能かどうかは
まず、担当者に確認してもらいましょう。

ただし、夜間の引っ越しは、
『近隣の住民の皆様』への配慮をしっかりとしないといけません。

特に旧居と新居の隣家のお宅には最大限の注意を払って作業をしましょう。

そもそも世間一般の認識では、夜間の引っ越しは非常識の部類に入るので、
近所迷惑を体現する存在になってしまうのは覚悟しておきましょう。

ここでアドバイス!

旧居と新居の隣人宅には、可能ならば事前に挨拶をしておいた方が良いでしょう。
特に新居の方ではまったく面識の無い人への挨拶になるので、
お詫びの品を持ってキチンと事情を説明しておいた方が今度のためになります。

だって、隣の家は夜中にいきなり荷物を運び出し始めたら
「夜逃げ!?」とか思っちゃいますし……ねえ? 
新居の方でも、夜中に隣の家に急に荷物が運び込み始められたら普通に怖いですし。

こういった誤解を避け、近所づきあいを円滑に行うためにも
せめて隣人宅には話を通しておくようにしましょう。

そしてなるべくなら、夜間の引っ越しはやめて昼間にしてください。

したかった訳じゃないのに夜間引っ越し!?

上記では夜間引っ越しはなるべくしないように、と書きましたが、
世の中には想定外の事態で結果的に夜間引っ越しになってしまうケースも存在します。

午後便(フリー便)で引っ越し依頼をしていた場合、
作業開始は午前便の作業が終わってからになります。

では、この午前便の作業が思いっきり押して終わった頃にはもう夕方……
こうなった場合、午後便の作業開始時間はどうなるんでしょうね……?

お察しの通り、業者は遅くなっても午後便の作業に向かいます。
結果として夜間引っ越しになってしまうのですが、
これは予測も出来ない避け様のないアクシデントだと思って諦めるしかありませんね。

こういったトラブルは特に3月などの引越シーズンで
業者が多忙を極めている時期に起きやすいので、
この時期のフリー便には注意が必要ですよ!

要注意なスタート時刻

下見の段階で、フリー便でも作業開始時間を聞けば、
大雑把な時間でいいなら答えてくれます。
その際に「15時(以降)ぐらいにお伺いします」と言われると警戒が必要です。

なぜなら、午後便の15時スタートと言うのは、
大抵が午前便と午後便の作業が入っている状態のスケジュールなのです。

フリー便で作業順がその日の三番目ということは、
1件目と2件目のトラブルのタイムロスを全てかぶることになってしまいます。

そうなると、スタート時間がどんどん遅くなっても、
出来るのは待つことだけというもどかしい状況になるのです。

※「引っ越しにトラブルは付き物」という言葉ある通り、
引っ越しでの時間のズレは必ず起こるものです。

フリー便で契約した以上、
作業開始時間に関してはどれだけ遅くなっても業者を責めることはできません。
それも納得した上での契約だからです。

作業開始が夜になると近所迷惑になりますし、
賃貸物件では上の階と下の会の人にも挨拶をしてかないといけなくなります。

夜間の引っ越しが近所迷惑になることがどうしようもないので、
フリー便を使うにしても時期と業者のスケジュールは考慮するようにしましょう。