引っ越し業者が開始予定時間になっても来ない場合は?

引っ越しの準備は引っ越し当日に焦点を合わせてスケジュールを組み、
各種手続きなども含めて当日までに全て完了させておく必要があります。

そうしてようやく迎えた引っ越し当日……
肝心の業者が来る気配が一向に無い場合、どういう顔をすればいいんでしょうかね?

これは確率的にもものすごく低い事態ですが、
決してあり得ない状況ではないのです。
「依頼した業者が来ない」という非常事態は!

色々と思うところはあるでしょうが、
いったんそれは飲み込んで契約内容を確認しましょう。

もしかしたらこっちの勘違いかもしれませんし、
午後便で契約していたらとりあえず待つしかありません。

午前便以外は予定していた時間と差が出る?

引っ越し業者が作業をする時間帯を区切るのが『午前便』と『午後便』です。

午後便は業者によってはフリー便とも呼ばれていて、
時間指定が出来ないかわりに午前便より料金が安いという特徴があります。

午前便は朝一便とも呼ばれ、
これを利用していれば名前の通りその日最初に作業をする家になるのです。
作業開始時間の指定が出来るのも午前便の大きな特徴ですね。

なので、午前便に関しては時間している作業予定時刻に
業者が遅れるということはありません。
というか、企業として契約内容に反するのであってはいけないのです。

仮に時間通りに来なかったとしても、
道の渋滞で遅れるなど不確定要素が絡んでいるぐらいしかありませんし、
それにしたって送れそうなら業者側から連絡があるハズです。

つまり「業者が来ない」という状況は、
主に午後便を利用した人に起こりやすい問題と言えます。

午後便の作業開始時間は午前便の進捗状況の影響をモロに受ける!

午後便で引っ越しを依頼して昼過ぎからずっと待っているのに、
夕方になっても業者がやってこない。

こんな状況だと本当に業者が来るのか不安になってしまいますよね。
ですが、これは可能性としては充分にあり得る状況なのです。

そもそも午後便は前提として
「午前便の作業を別の場所で終わらせてから順番が回ってくる」というものです。

仮に午前便でトラブルが起こったり作業時間が長引いてしまうと、
そのぶんだけ午後便の作業時間は遅くなるわけですね。

そういった時間の経過などは
さすがに業者側も事前に察知できるわけではないので、
午後便の時間帯指定は不可能になってしまうのです。

午後便では「作業時間開始はお昼以降になります」というのが決まり文句です。
つまり、作業時間が夕方、最悪の場合は夜になる可能性もあるのです。

中には大体の時間なら事前に教えてくれる業者もいるようですが、
それでも「おそらく14時過ぎぐらいになると思います……」
みたいなあやふやな答えになってしまいます。

なぜなら、当日にアクシデントで作業時間が遅くなる可能性が少しでもある以上、
責任が持てないので業者側もハッキリとした返事は出来ないのです。

午後便で契約をしたのなら、
例えずっと業者が来なくても待つしか方法がないのです。

もしかしたら日付を間違えている可能性もありますが……
まぁこれは考える必要がないレベルで低確率です。
仮に業者が間違えていたらたっぷり補償してもらいましょう。

午後便は確かに午前便よりも料金は割安ですが、
その分待機時間が長くなる可能性や、
作業時間が夜になってしまう可能性なども考慮してどちらがいいか選ぶようにしましょう。

最終手段は担当の人間に連絡を!

例えば、午前便なのに指定した時間通りに来ない、
午後便でも業者があまりにも遅すぎる、
こういう場合はまず契約内容をしっかり確認して、
引っ越し業者の担当の人間に連絡を入れてみましょう。

用意するものは『見積書』と『下見に来た担当者の名前(名刺などあれば)』です。
連絡先は見積書にあるはずですし、
担当者の名前があれば取次ぎがスムーズになります。

業者によっては番号が問い合わせ窓口ではなく
全社共通のものを使っている場合もあります。
そうなるとなかなか連絡がつかない可能性があるので、
そういう時は担当者の名刺のアドレスに連絡をとてみましょう。

名刺に書いてあるアドレスは支社や営業所など、
その担当と直接連絡を取れる可能性が高いアドレスになっています。

早く状況を確認するためには担当者(今回の引っ越しの責任者)を窓口にして
全部そっちに訊いた方が手っ取り早く済むことが多いです。

というのも、引っ越し当日の現場スタッフは下見に来た時のスタッフとは違って、
アルバイトや契約・派遣社員がメインなのでトラブルに対応できるかどうか分かりません。
結局、下見に来た担当者に連絡を取るのが一番の近道になるのです。