「引っ越しにトラブルはつきもの」という言葉があります。
どこの誰が最初に言い出したかは知りませんが、
筆者は引っ越し業者で働いていた時、
初日のトラックの中で先輩業者の方に言われました。
今思えば「新人がどうこうした程度で解決するものでもないから慌てるな」
的なアドバイスだったんですね。
依頼者視点で多いトラブルと言えばまず『業者とのトラブル』、
そして『旧居の大家とのトラブル』でしょう。
この2つの話は非常によく耳にします。
この2つのケースを実際にあった例を挙げて紹介していきます。
今後の参考にどうぞ
旧居の大家とのトラブル
大家との間で起こるトラブルは主に『家賃』と『敷金』に関連した問題です。
家賃トラブル
一般的な賃貸物件は、退去する場合1ヶ月前に退去予告をする必要があります。
これが遅れると次の月の分まで家賃が発生してしまい、
新居の家賃と合わせて『二重家賃』の状態になってしまいます。
住んでいない物件に家賃を払うのはできることなら避けたいですよね。
新居の入居日が決まったら、それに合わせて退去日を大家に申告しておくようにしましょう。
(※賃貸契約の内容によっては告知の期限がさらに前に設定されている場合があります。
引っ越しをする時はもう一度契約書を確認しておきましょう)
敷金トラブル
賃貸住宅は退去する際に入居前の状態になるべく戻してから退去しなくてはいけません。
そのためのクリーニングの代金などが入居時に預けた敷金から差し引かれるようになっています。
ですが、入居中に部屋を傷つけていたり汚したりしたままで退去してしまうと、
それを元に戻すためにも代金が必要になるので敷金から大きく差し引かれます。
場合によっては預けていた敷金だけでは足らずに追加料金を請求されるケースもあります。
こういった敷金のトラブルは、実は退去前に部屋の掃除をしっかりしておけば、
回避できる場合は多いです。
大家さんが確認した段階で目に見えて問題が無ければ、
追加料金の請求などもまずありません。
賃貸物件を退去する時はなるべく綺麗な状態で引き渡すといいですよ。
引っ越し業者とのトラブル
引っ越し業者とのトラブルで多い3つのケースを紹介していきます。
これらのケースはそれぞれ当サイトの別ページで詳しく解説しているので、
そちらを参考にしてみてください。
- 荷物の紛失(破損)
- 見積もり額よりも多い料金請求(追加料金の発生)
- 引っ越しのキャンセル料
トラブル回避のコツ
ここまでトラブルの対処法を紹介してきましたが、
基本的にトラブルには巻き込まれないのが一番ですよね。
トラブルというのは予期しないところから急に沸き出てきたように思い勝ちですが、
実はその半分以上が業者かこちら側かの過失であるパターンが多いです。
要するに「しっかり確認を取らなかった」が原因です。
その中でも「契約内容の勘違い」は非常に多いケースなので特に注意しましょう。
そのトラブルを回避するためにも、まずはこちらにミスのないようにしておきましょう。
業者とのやり取りは電話がメインになると思いますが、
ファクスかメールなどの形に残る文章で契約内容を確認しておくのがオススメです。
いざという時に「言った、言わない」で揉めるのも不毛ですしね。
また、電話でのやり取りもただ頷くだけではなく、
業者の説明をもう一度繰り返して確認しておくと行き違いが減ります。
担当者の名前と確認した内容は日付と一緒にメモを残しておくと、
後々助かるかもしれません。
もしトラブルが起こった時にも
「何月何日に、誰に、どういう内容の説明を受けて、こちらからも確認して、相手も頷いた」
と答えられれば不利になることはまずありません。
中にはミスにかこつけて高額の料金を請求するような悪質な業者もいるでしょう。
ですが、そういった業者に対してはまともに取り合う必要はありません。
さっさと警察に届けて対処してもらいましょう。
ですが、ほとんどのミスの原因はちょっとした確認ミスや行き違いです。
契約関連はややこしい内容のものが多いですが、
きちんと確認しておくことでトラブルはハッキリと少なくなりますよ!