手伝ってくれた引っ越し業者にチップはあげるべき?

引っ越しの際、作業スタッフに『ご祝儀』を渡す場合の注意点を紹介していきましょう。
特に、渡すタイミングと金額はどんな風にすればいいのか迷ってしまいますね。

感覚としてはチップのような物なのですが、
それも日本ではあまり馴染みのない文化です。

作業スタッフのモチベーションに影響大

ご祝儀ですが、実はこれは必ず用意しなければいけな物ではありません。
法律的には渡す必要はないので、無理に準備しなくても大丈夫です。

もし事前に「ご祝儀はいりますか?」なんて業者に訊いたとしても、
帰ってくる答えはほぼ100%「必要ありません」という断りの返事でしょう。

(※引っ越し業者にもよりますが、
中には『受け取れません』とHP上などでハッキリ書いてある所もあります。
注意しましょう)

だからといって無視するのではなく、
ご祝儀という風習が残っている意味を少し考えてみましょう。

ちょっと即物的かもしれませんが、
スタッフのやる気アップ・モチベーションの向上などの効果は間違いなくありますね。

現場スタッフの気持ちを考えてみよう

ここからは経験談も少し混じりますが、
引っ越し作業というのは本当に大変な労働です。

1度でも経験したことのある人ならある程度の想像がつくかもしれませんが、
力と神経の両方を使う重労働なのです。

特にそれが忙しくなるのが3月と12月で、
真冬の作業でもミスをするわけにはいかないので常に気を張らないといけません。
それは真夏でも同様で、「厚い」や「寒い」はミスの言い訳にはできませんよね。

そんな風に気を張って重い荷物をいくつも運ぶわけですから、
どうしてもモチベーションという意味ではどんどん下がっていってしまいます。

これはある意味で防ぎようのないことでしょう。
疲れない人間なんていないんです。

ですが、モチベーションの低いまま作業を続けるというのもちょっと問題ありですよね。
依頼者側へのデメリットの原因にもなりますので、できることなら対処すべきでしょう。

スタッフのモチベーション低下による弊害

  • 荷物の扱いが無意識レベルで雑になる
  • 言葉遣い、対応が乱れやすくなる
  • こちらの頼みごとを聞いてくれなくなる

上記のようなことが続くと、そのうち大きなトラブルを招くことになってしまいます。

引っ越し作業を円滑にするために

ここで『ご祝儀』の登場です。
これを渡すことでスタッフのモチベーションを向上させることができるのなら、
用意しておく意味もありますよね。

これも大金を包む必要はありません。
心づけ程度の額で大丈夫なので、作業前にスタッフに渡して見ましょう。
スタッフからすれば「今回の引っ越しは頑張ろう!」と思うようになりますよ。

これだけでスタッフの対応も丁寧になりますし、
荷物の扱いにも気をつけるようになります。
ちょっとした頼みごともしやすい空気になるので、引っ越し作業も捗ります。

スタッフ側からしても、
金額ではなく依頼者の気持ちに応えたくなるという気持ちが高まるので、
全体の連帯感が高まります。
筆者も業者側の頃に、依頼先の子にお菓子を貰ってやる気が上がりましたよ。

とはいえ、引っ越しの料金をキチンと払っているのに、
これ以上のお金を払うのは抵抗がる……という人もいると思います。
確かに、スタッフのご祝儀を用意するなんて契約内容にはありませんしね。

ですが、ここは発想を転換させましょう。これはテクニックです。

【引っ越しをスムーズに進めるためのテクニック】
と考えれば、抵抗も少なくなりませんか?

ご祝儀を貰ったこともあるし、
渡したこともある筆者が言いますが、実際、効果的ですよ。

用意する金額の相場もスタッフ1人に大して500円〜1000円程度で充分です。
大した負担にはならないでしょう。

作業スタッフへの気配りが結果として、
ミスを減らし引っ越しの作業効率を上げることになるので、
払ったご祝儀の分以上の見返りを期待できると思いますよ。

ご祝儀を渡すタイミングは「作業の前」

上記のことから分かると思いますが、
ご祝儀を渡すタイミングでベストなのは「引っ越し作業を始める前」です。

よく、全ての作業が終わったタイミングで「お疲れ様」、
「今日はありがとう」と渡してくれる人が多く、
スタッフとしては変わらず嬉しいのですが、
前述したような効果を求めるならそのタイミングは遅すぎます。

また、代表者に「皆さんで分けてください」とまとめてお金を渡す人も多いですが、
そうするとご祝儀を分配するのは引っ越しが終わった後になる可能性が高いです。

オススメはスタッフの一人一人に手渡しでご祝儀を配ると良いですね。
もちろん出来ればでいいですが、効果は抜群です!

QUOカードでのご祝儀も楽

ご祝儀の金額は心づけ程度で十分です。
というか、多すぎると業者的には恐縮します。

よっぽど荷物が多かったり過酷な条件での引っ越しでもない限りは、
スタッフ1人につき500円〜1000円程度が妥当でしょう。
高くても2000円が限界です。

お金を渡すのは気が引けるという人は、
ジュースやお菓子の差し入れをするのもいいですね。

冬場ならあったかい缶コーヒーを差し入れれば喜ばれますよ。

ですが、差し入れという形で渡すなら、
作業が一段落着いたあたりでないと流れとしては不自然ですね。
そういう時はQUOカードや図書カードなどを現金の代わりにしても大丈夫です。

特にQUOカードはコンビにで使えて便利ですし、
かさ張らないので受け渡しがスマートに行きますね。
引っ越し業者はコンビニの利用率が高いのでピッタリです。

※注 業者の中にはご祝儀を受け取ることを禁止している所もあります。
無理に渡そうとすると返って角が立つので、お礼の言葉で換えておきましょう。

また、上記の全ては筆者の個人的な見解です。
引っ越し業者に対してご祝儀を強制するような意図はまったくありません。

引っ越し料金が半額以下になる一工夫とは……?

安く引っ越しをしたいと考えるなら、
複数の業者間での見積もり比較(相見積もり)が必須です。

やらなければ確実に損をしてしまう、
現在の引っ越しではスタンダードな方法とも言えるでしょう。

業者に何度も連絡を取るのは面倒だと思う人もいるでしょうが、
インターネット環境さえあればその手間もほとんどなくなります。

一括見積もり比較サイトにアクセスすれば無料で見積もり請求が可能なので、
ぜひとも利用しておきましょう。