引っ越し業者を使うのと自力での引っ越し、どちらが安い?

引っ越し先が近所だったり荷物が少なかったりすると、
業者に頼らなくても自力で引っ越しが出来ると思いますよね。

実際、数人の男手があれば簡単な引っ越しなら出来てしまうでしょう。
わざわざ業者を使うまでもなく、
友人や家族に手伝ってもらえば簡単……だといいんですが……。

実は筆者は学生時代、友人の引っ越しを個人的に手伝ったことが何度かあります。
MTの軽トラを運転できるのが大きな理由だったんですが、
場合によってはかーなーり大変だったのを覚えています。

では、自力で引っ越しすることのメリット・デメリットを並べてみましょう
(私見が入っているかもしれませんが)。
今後の引っ越しの参考にしてください。

自力の引っ越しの注意点

メリット

  • 費用が軽減できる
  • スケジュールの決定や変更が容易
  • 業者と連絡をとる面倒が無い

デメリット

  • 個人的に車を出す必要がある(場合によってはレンタカーが必要)
  • 手伝ってもらった人へのお礼いる
  • 荷物に傷がつく可能性がある
  • 万が一のトラブルに対する保証がない
  • かなり体力を使う。手伝う側も手伝ってもらう側も気苦労がある
  • 悪天候での作業は至難!

……といったところでしょうか。この中でも特に注意するポイントを詳しく説明しましょう。

自力の引っ越しのメリットについて

メリット1:費用が軽減できる

自力での引っ越しの最大のメリットとも言えるでしょう。
引っ越しに業者が絡まない分、その費用が浮きます。

ですが、最近の業者は格安のパックを扱ったりもしていますので、
きちんと損得勘定をしておかないとかえって高くつく可能性もありますよ。

引っ越し料金を抑えたいのならば、
まずは自力引っ越しに必要な諸費用を計算してみるといいでしょう。

自力引っ越しで最大の出費となるのは
【手伝ってくれる人への謝礼】【レンタカーの代金】の2点です。

その他にも梱包材などの雑費も必要になりますが、
この2点をどう解決するかで最終的な引っ越しの費用には大きく差が出ます。

例えば、軽トラを持っている人に手伝って貰えるなら、
負担はガソリン代ぐらいで済むでしょうし、
引っ越しを手伝ってくれるのが家族や付き合いの深い友人数人だったりする場合、
ご飯をご馳走するぐらいで済むかもしれません。

ですが、車が無いならレンタカーが必要になりますし、
会社の同僚や部下に手伝ってもらうのなら謝礼が必要です。
人数や荷物の量によっては、
引っ越し業者に頼むのとそう変わらない費用が掛かっている……
なんてこともありますよ。

メリット2:スケジュールの決定や変更が容易

業者に引っ越しを頼む場合、
思い通りのスケジュールでの引っ越しが難しくなる場合がありますね。

自力での引っ越しをする場合、
スケジュールにかなり融通が利くという利点があります。

時期や日時、開始時間も自由に決めれるので、
自分のペースで引っ越しをしたいと思うのなら
この点はかなり大きいメリットになるでしょう。

ですが、引っ越しを一人でやるのはさすがに厳しいです。
友人などに手伝ってもらうことになるでしょうが、
その友人たちとスケジュールを調整しなくてはいけないことを考えておきましょう。

特に社会人の場合だと全員の予定が空いている日を作るとなると、
かなり前から連絡を取り合っておかなくてはいけません。

学生の場合比較的簡単かもしれませんが、
それでも手伝いを友人にお願いする場合は早めに確認を取っておくことが肝心です。

メリット3:業者と連絡をとる面倒が無い

実際、業者と連絡を取ってから実際に作業に入るまでには
いくつかの段階を踏む必要があります。

まず下見に来てもらい正式見積もりを出してもらい、
契約成立した後日に引っ越し作業は開始になります。

業者に会うたびに時間を作らないといけないので、
確かに非常に面倒な手間でしょう。

その点、自力での引っ越しなら手伝いを頼むのは家族や友人です。
声をかけるのもお願いするのも気楽にできるので、
その点での気苦労が少ないのは確かなメリットです。

自力の引っ越しのデメリットについて

デメリット1:個人的に車を出す必要がある(場合によってはレンタカーが必要)

引っ越しには荷物を運ぶために車は絶対必要です。
軽トラなどの荷物がたくさん載る車を持っている人に心当たりがあればいいのですが、
無いのならレンタカーを借りることになります。

大きめの車種をレンタルした場合、
レンタカーの1日レンタルの相場は15,000円〜20,000円程度、
そこに加えてガソリン代も必要になります。

加えて、引っ越しの多い土日などはレンタカーの予約も多いです。
早めに確保しておかないと車が無くては引っ越しができませんよ。

デメリット2:手伝ってもらった人へのお礼がいる

自力引っ越しでの気苦労の原因の1つである、
手伝ってくれた人への謝礼の問題です。

これが気心の知れた友人なら食事を奢ってお礼にするのも良いでしょう。
ですが、そうでない時はきちんと謝礼を用意する必要があります。

これが人間関係のややこしい所ですよ……
引っ越しという重労働を手伝わせるわけですから、
謝礼の内容もそれに見合ったものにしないと今度の人間関係に差し障ります。

手伝ってくれた人の一人一人をバイトと考え、それなりの日当を支払うと計算したら、
人数によってはかなりの出費になってしまいます。
下手すると業者を呼ぶのとそう変わらなくなることもあるので、よく考えておきましょう。

デメリット3:荷物に傷がつく可能性がある

自力での引っ越しの場合、
その作業のほとんどが専門知識の無い素人の手で行われるということになります。

それなりに気を遣うし配慮もするでしょうが、
それでも荷物や家屋が傷む可能性は業者よりも遥かに高いと思ってください。

特に大型家具を運ぶ時などは、大人数で持ち上げることが出来ない場合、
床を滑らせるようにして運んでしまう人もいるかもしれません。
そうなると、家や壁には大なり小なり傷が残ってしまいます。

床や壁の傷は賃貸物件の場合は敷金に響きますし、
ましてや新居なら精神的ダメージはかなり大きくなってしまいます。

例え重くても、荷物は持ち上げて運ばなくてはいけません。
(どうしても床を滑らさないといけない時は、毛布などを床と家具の間に噛ませておきましょう。
家具の重量が一点に掛かりすぎなければ、滑りやすくなるし傷も付きにくいですよ!)

デメリット4:万が一のトラブルに対する保証がない

自力での引っ越しの場合、
当然ですがトラブルが起きた場合は自分で解決しないといけません。
保険や保証もないので、荷物などの破損があった場合も100%自己負担です。

これがある意味、業者と自力引っ越しの最大の違いと言っても
過言ではないかもしれません。

荷物を落として壊してしまっても、それは自分が悪いということですし、
ましてや壊したのが手伝いに来てくれている友人なら、強く責めることはできないと思います。

こんな、物が破損しても「誰のせいにもできない」状態は精神的にもかなり厳しいです。
壊れた物が高級品なら弁償するかしないかで揉める可能性もあります。
友人にとっても自分にとっても辛い展開になるでしょう。

やはり引っ越しに対する安全度や安心感は業者に頼んだ方が上かもしれませんね。

デメリット5:かなり体力を使う。手伝う側も手伝ってもらう側も気苦労がある

引っ越しの作業はとにかく体力を消耗します。
これはデメリットとしは非常に分かりやすいですが、
引っ越しの肉体的、精神的な負担は普段味わうことの無いものです。

肉体の疲労はもちろんのこと、
手伝ってもらう側は友人たちに常に気配りしてないといけませんし、
手伝う側も荷物や床、壁に傷をつけないよう気を配って行動するのでかなり疲れます。

そうやって精一杯気を遣って、体は重い荷物を何個も運んで、
さらに荷物整理や片付けまで全て自力でやる必要があります。
正直、体力に自身がないとかなりハードな重労働になるでしょう。

デメリット6:悪天候での作業は至難!

最後のポイントは当日の天気です。
こればかりは引っ越し当日になってみないと分かりませんが、
悪天候や猛暑、極寒の時の引っ越しはかなり辛いものがあります。

特に雨が降ると荷物は濡れてしまいますし、
その荷物をさらに濡れながら運ばないといけません。

足元も滑りやすくなりますし、
素人にとっては非常に危険で大変な作業になってしまいます。

そんな中で作業を手伝ってもらうのですから、
謝礼にも色をつけたほうが良いでしょう。
自力での引っ越しはとにかく当日の天気には要注意です。

自力の引っ越しをオススメするケース

自力引っ越しのメリット・デメリットは上記の通りです。
実際に引っ越しをする時には良く考えて決めてください。
結局、業者に頼んだ方が楽(安い)だという話も耳にしますしね……。

業者側としての引っ越し・業者に依頼する引っ越し・
自力での引っ越し(お手伝い)を経験した筆者の私見ですが、
自力での引っ越しをオススメできるにはいくつか条件があると思います。

それは『引っ越して初めての一人暮らしをする人』
もしくは『転居した後も旧居を引き払うまで猶予がある』というパターンの人です。

これから初の一人暮らしを始める人の場合、
輸送する荷物は比較的少なくて済みます。

冷蔵庫や洗濯機、タンスなどの大型の家具や家電は
引っ越してから買い揃えることにすれば、
業者に頼るまでもなく手伝いを頼む友人も少なくて大丈夫です。

また、旧居を引き払うまでに猶予はあるのなら、
引っ越しにも時間的な余裕が出来ます。

特に遠方でも無ければ数日に分けて荷物を運ぶことができるので、
これなら大型の家具を運ぶ時だけ友人に手伝いを頼めば済みますね。

自力での引っ越しはハッキリ言って大変です。
下手をすれば業者を呼ぶよりも高くつくこともありますし、
何より肉体的・精神的な負担が非常に大きい。
自力での引っ越しを選ぶ時は、自分の引っ越しの条件を良く考えて決めましょう。

つまり引っ越しをするのなら……

業者に頼んだほうが楽ですよ(たぶん)。

いえ、これは本当に私見なのですが、
自力での引っ越しがお得になる人ってごく一部だと思うのですよ……。

それでも、慣れない力仕事して車運転してまた力仕事して荷物の片付けして……
いやいやしんどいですよ。

ただでさえ引っ越しの前後って色々な手続きも多くて面倒くさいというのに。

友人に手伝いを頼んでも気遣いしないといけませんし、
万が一トラブルが起こっても100%自己負担になりますしね。

とはいえ、自力引っ越しにもメリットがあるのは間違いないので、
まずは引っ越しの諸費用をざっと計算してみることをオススメします。

それから、一括見積もりサービスを利用して
業者に頼んだ場合の費用と比較してみましょう。

その費用が大して違わないのなら、
自力引っ越しはあまりオススメできません。

ただ、どうしても業者に頼るのに抵抗のある人は
自力引っ越しのプランを立ててもいいですね。

引っ越し料金が半額以下になる一工夫とは……?

安く引っ越しをしたいと考えるなら、
複数の業者間での見積もり比較(相見積もり)が必須です。

やらなければ確実に損をしてしまう、
現在の引っ越しではスタンダードな方法とも言えるでしょう。

業者に何度も連絡を取るのは面倒だと思う人もいるでしょうが、
インターネット環境さえあればその手間もほとんどなくなります。

一括見積もり比較サイトにアクセスすれば、
無料で見積もり請求が可能なので、ぜひとも利用しておきましょう。

無料の見積もり比較サイトはこちら