引っ越し業者に引っ越しを依頼すると、
必ずその業者と契約を交わすことになります。
その時に、見積書の内容は穴が空くほどチェックしておいてください。
この見積書をよく確認しないでサインしてしまうと、
後々トラブルの原因にもなりかねません。
引っ越しに慣れていない人は特に注意して確認しておきましょう。
見積書に明記されていれば、
そのことでトラブルが起きてもこちらの確認不足になってしまいます。
そういた不足の事態で損をしないためにも、
見積書で確認するポイントを抑えておきましょう。
引っ越し業者への正式な依頼として
見積書にサインする場合の確認ポイントは以下の通りです。
『概算見積もり』と『正式見積もり』の違いを知っておこう
そもそも、なんで見積もりが二つあるんだよ、という話です。
ザックリ説明しますと、
『概算見積もり』は『正式見積もり』を出すまでのたたき台だと考えてください。
一括請求見積もりなどで届く見積もりはこの『概算見積もり』です。
『概算見積もり』は大雑把に引っ越しに掛かる料金を計算しただけのものなので、
最終的な料金とは金額に大きな差が出来てしまうこともあります。
あくまでも、業者を絞り込む目安程度に考えておいて構いません。
『正式見積もり』は家の下見など全て終わってから
引っ越しをする時は、業者を決めたらまずは家の下見に呼びましょう。
これは正確な見積もりを出すためにも必要な作業なので、
可能な限りやっておくべきです。
ここで提示される料金見積もりが『正式見積もり』と呼ばれるものになるのです。
この見積書の料金がそのまま引っ越しに必要な費用となるので、
見積書の確認スタートです。
※見積書と同時に、引っ越し業者は『家財チェックリスト』と
『標準引っ越し運送約款』を渡してきます。
もし不法業者の場合は『標準引っ越し運送約款』を渡してこないことがあるので、
さっさとお引取り願いましょう。
見積もり書チェックポイント
1:運賃・料金
引っ越しの料金体系について書かれています。
引っ越し当日のスタッフの人数、トラックの大きさや台数による値段、
時間性運賃または距離性運賃などで料金は変動します。
もちろん、スタッフやトラックは多い方が料金も高くなるので、
当日の配置はしっかりと確認しておきましょう。
2:梱包用の資材
ダンボール、布テープ、エアーキャップなどを
業者に用意してもらうと料金が発生する場合があります。
荷物を運ぶために必要な資材の一覧ですが、
もちろん自分で用意すればタダですよ。
本来は使う資材ごとに細かく項目で分けられているものですが、
中には「資材一式」としか書かれていない見積書もあるようです。
必要ないものでお金を取られたり、
料金を多めに見積もられている可能性もあるので、
しっかりと確認しておきましょう。
3:確認事項
引っ越しの作業内容に関するチェック項目です。
荷造りや荷解きを自分でやるのか業者に頼むのかなど、
引っ越しの中で自分でやる範囲と
業者に頼む範囲をしっかりと確認しておきましょう。
特に大型家具(エアコンやピアノなど)は追加料金が必要な場合はほとんどなので、
当日になって頼んでも対応できなかったり追加料金が発生する場合があり
トラブルの原因にもなります。
4:オプションサービス
業者によっては引っ越し作業以外の
オプションサービスを充実させているところもあります。
それを頼んだ場合、きちんと見積書に反映されているか確認しておきましょう。
別に料金を請求されるケースもあるので、
オプション部分も含めた見積書を提出してもらいます。
5:業者の認可番号
一般的な引っ越し業者ならば、
国土交通省の認可番号が必ず記載されているはずです。
この番号があるかどうかきちんと確認しておきましょう。
もし無い場合、不法業者の可能性が濃厚です。
さっさとお引取り願いましょう。
6:その他
キャンセル料や保証条件など、
見積書以外の書類に記載されているものも同時に確認しておくと良いですよ。
特にキャンセル料などは不測の事態のことも考えて、きちんと確認しておきましょう。
一般的なキャンセル料
- 引っ越し当日の前々日までは無料
- 前日の場合は見積書の運賃額の10%
- 当日の場合は見積書の運賃額の20%
業者によってキャンセル料の設定は異なる場合があるので、
その条件なども含めて目を通しておきます。
さらに、万が一のトラブルに備えて保証条件もチェックしましょう。
荷物の破損・紛失などのトラブルが起こっても対応してもらえるかどうか、
大事なポイントです。
「まさかトラブルなんて」と考える人にこそトラブルは襲ってきます。
起こってから慌てても遅いので、確認と準備は怠ってはいけません。
『引っ越しにトラブルはつきもの』
という誰が言ったか知らない名言(迷言?)があるとおり、
もしもの時の備えは重要ですよ!
見積もり比較は3社以上がオススメ
引っ越しの見積もりを取る際には『相見積もり』を取ることをオススメしています。
これは複数の業者から見積もりを取って業者間の価格競争によって
料金の割引を引き出すという手法で、
引っ越し料金が最大で50%近く安くなることもあり、
引っ越し費用を抑えるには効果絶大なのです。
業者から提示された『正式見積もり』は厳密には確定金額ではなく、
割引の余地が残っている状態なのでしっかりと利用しておきましょう。
そして、その相見積もりは必ず3社以上の業者と行うのが最大のポイントです。
こうすることで割引やオプションサービスが引き出しやすくなるので、
必ずやるようにしましょう。
※当HPの別ページでも引っ越し費用を安く抑えるコツを紹介しているので、
参考にしてください。
引っ越し料金が半額以下になる一工夫とは……?
安く引っ越しをしたいと考えるなら、
複数の業者間での見積もり比較(相見積もり)が必須です。
やらなければ確実に損をしてしまう、
現在の引っ越しではスタンダードな方法とも言えるでしょう。
業者に何度も連絡を取るのは面倒だと思う人もいるでしょうが、
インターネット環境さえあればその手間もほとんどなくなります。
一括見積もり比較サイトにアクセスすれば無料で見積もり請求が可能なので、
ぜひとも利用しておきましょう。