同市内と市外では引越しの手続きが微妙に違う

同市町村内で引越すメリットとは?

引っ越しをする理由は会社や学校の事情から個人的な理由まで様々です。
住んでいる場所は良いけれど、
近くにもっと良い物件が出来たら引っ越したいと思いますよね。

ここで良くある悩みが「似たような条件のAとBという2つの物件があった場合、
どちらを選べばいいのか?」というものです。

  • 物件A:直線距離は近いが市外(現住所とは別の市)
  • 物件B:直線距離は遠いが市内(現住所と同一市内)

この2つの物件はその他の家賃や設備などは変わりません。
では、いったいどちらに引っ越すのがお得なのでしょうか。

市内の引っ越しの方が基本的には楽

上記の悩みの1つの指針となるのが「引っ越しが楽になるかどうか」です。
引っ越しに必要な各種手続きが、同一市内での引っ越しだと楽なので、
その点では物件Bがお得とも言えますね。

まあ、最終的な判断は当事者の好みで決めて良いと思うので、
下記の各種手続きの説明も参考にして考えてみてください。

引っ越しをして所在地が変わると、
ライフライン各種などで契約している会社の担当地域から外れる可能性があります。

これは、他の市に移った場合はほとんどが変わると思ってもいいでしょう。
(※引っ越し先が隣接している市町村のだと、
同じ電力会社が使える場合もあります。事前に確認しておきましょう)

そうなると、再度全ての会社と契約をし直す必要があるのですが、
同じ市町村の中で引っ越した場合には、
前に結んでいた契約をそのまま継続できるので非常に楽になります。

実際、引っ越し先が市外だと、
ガス・電気・水道は引っ越し当日の旧居での立会い精算の他、
引っ越し先でも手続きに立会いが必要になる場合があります。
考えるだけでちょっと面倒くさいと思っちゃいますよね(笑)

一方で、市内への引っ越しだと電力会社、電話会社(電話番号)、
ガス会社、水道局、銀行窓口などはそのまま契約を続行できます。

ハッキリ言って楽です。

ゴミ出しのルールは市によって変わる

市町村によって大きく変わる変化の1つに「ゴミの出し方」があります。
特に最近はゴミの分別が非常にシビアで、
引っ越してからトラブルになることもあるそうです。

確かに、以前住んでいた時の習慣でゴミの分別はしてしまいそうですね。
それをダメだと言われたら、ゴミを一度持ち帰って分別のし直しです。
仕方がないとはいえ……面倒ですね。

また、地域によってはゴミの集め方も違います。
収集車が自宅の前まで取りに来るところもあれば、
決められた収集所にゴミを集めないといけない地域もあります。

その他にも、以前は可燃ゴミでも捨てれていた物が資源ゴミとしてしか回収できなくなったり、
資源ゴミは自治体で収集箇所を決めて回収している地域など、
ゴミの出し方についての変化は大きな問題です。

また、これは筆者の体験談なのですが、引っ越しで出たゴミを、
旧居から持って来ていたゴミ袋に入れて出そうと思ったら、
その地域が『自治体指定のゴミ袋』を使わないといけない地域だったのです。
急いでコンビニに行ってゴミの移し変えですよ! 
しかも指定のゴミ袋が意外と高い!

引越す前に確認しておかなかった私も悪いんでしょうが、
毎日使うゴミ袋が高いっていうのもどうなんでしょうね。
20リットルのゴミ袋(可燃)が10枚入で300円弱ですよ? 
持って来ていた40リットルの半透明ゴミ袋はそのまま二年ほど持て余しました。

こういった生活に密着した問題は実際に住んでいる人にしか分かりません。
市外への引っ越しでは引っ越し先の地域のルールを
覚えなおさないといけないというデメリットもあるので、
これまでと同じルールが適用されている市内での引っ越しの方が楽と言えるでしょう。

逆に、今住んでいる地域がルールに厳しく、
引っ越して市が変わればそれが解消されるのなら、
市外への引っ越しを選ぶのもいいかもしれませんね。
その場合は事前に念入りに下調べをしておくことをオススメします。

※同一市内で引っ越した場合でも、
住所が変わったら市役所に言って『転居届』を出さなくてはいけません。
また、各所で住所変更手続きも必要です。